開放骨折とは?専門医がわかりやすく解説します

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歌島 大輔

歌島 大輔

スポーツ整形外科医師(非常勤)さくら通り整形外科
スポーツ整形外科専門医師(川崎市立井田病院・景翠会 金沢病院・さくら通り整形外科 各非常勤医師)として外来診療・手術を行っている。ケガやスポーツ障害という「マイナス」から元通りという「ゼロ」を目指すのではなく、パフォーマンスに変革をもたらす「大きなプラス」を一緒に目指す情報発信やコーチング活動をライフワークとする。

開放骨折という名前を聞いたことがあるでしょうか?
ご自身、ご家族が開放骨折と言われてしまい
慌てて情報を探している方もいらっしゃるかと思います。

今回は開放骨折とはどういう骨折なのか?
これをできるだけわかりやすく、
その意味するものや、どんな症状なのか、
これが重症と言われる所以を解説したいと思います。

こんにちは、スポーツ整形外科医の歌島です。
本日も記事をご覧いただきありがとうございます。

それでは、さっそくいきましょう。

開放骨折とは?その意味・定義

まず、開放骨折の定義ということですね。

南山堂医学大辞典 第19版によりますと、

開放骨折(open fracture):
骨折部位における皮膚が骨折により損傷を受け、骨折部が外界と交通するもの。ときに複雑骨折とも言う。

非常にシンプルですが、
さらに絞って最重要ポイントは、

骨折部が外界と交通する

という部分です。

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通常、骨は皮膚、皮下組織、筋肉、骨膜などに覆われ、
完全に体の中にあって、
外界には触れません。

それは何を意味するかと言えば、
無菌状態

ということです。

それが、ある意味雑菌だらけの外界に
触れてしまった骨折。

ここが最重要ポイントです。

開放骨折が重症な骨折であるという所以

以上の定義をご理解いただくと、
開放骨折が重症な骨折であるという理由がわかります。

重症だからこそ、
単純ではなく、複雑骨折と言うわけですね。

複雑骨折は多くの方が抱くイメージの、
ばらばらの骨折ではないんですね。

ばらばらの骨折は粉砕骨折と言います。

さて、開放骨折が重症な理由に戻りますが、
大きく2つあります。

それぞれについて解説します。

1.細菌感染のリスクが大きい

さきほどの定義で最重要ポイントと言った、

もともとの無菌状態から
外界と交通することで、
雑菌にさらされた状態

これはまさに骨折部位やその周囲の
細菌感染のリスクが大きいことを表します。

骨にまで細菌感染が及べば、
骨髄炎と言う、非常に重症で治りにくい
感染状態となります。

2.骨折部位の周囲の損傷が大きい

骨折部位が外界と交通すると言うことは、
骨折部位から、皮膚まで、
すべてが損傷している

ということを表します。

これだけでも重症であることは
想像に難くないですね。

 

時に大事な動脈を傷つけてしまったり、
神経を傷つけてしまったり、

また腫れが強すぎて、
筋肉が壊死してしまったりと

 

後遺症を残しかねない
重大な損傷が一緒に起こっている可能性

これを常に考えておかなくてはいけない骨折
と言えます。

開放骨折の症状は?普通の骨折と違う?

では、普通の骨折と開放骨折
症状の違いはあるのでしょうか?

これも一言で言えば、
普通の骨折より重い、辛い症状
であることが多いです。

痛みも強いですし、
一目で大ケガと感じることが多いでしょう。

また、血管がやられれば、
出血も激しいでしょう。

 

 

ケガをしたときに、
骨に至っていそうな深く強い痛みと
キズ(傷)が同時にあるとき、

これは開放骨折かもしれません。

必ず救急外来を受診してください。

次の開放骨折の応急処置の記事で解説しますが、
開放骨折の治療は時間との勝負です。

開放骨折の応急処置は?現場から救急室まで!専門医解説

2016.09.30

救急車を呼んで何ら問題ありません。

少しでも参考になりましたら幸いです。

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骨折は最初の2週間が勝負!


骨折の治療は骨がくっつきだしてしまうまでの最初の2週間で成否が決まると言っても過言ではありません。

納得いく治療を受けていただくために、こちらの記事を一度お読みください。

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当サイト管理人の歌島は関東の複数の病院で診療を行っております。

どうしても多くの患者さんを拝見している中で時間をかけて人1人と向き合う時間がないのが悩みですが、それでも、患者さんの希望を、理想的にはゴールをできるだけ掴んで、お手伝いできること、提供できることを常に探しながら診療しております。

プロフィールはこちらをご参照ください。
スポーツコーチングドクター歌島のプロフィール

2 件のコメント

  • あなたのコメントは承認待ちです。

    転んで、右肩鎖骨を骨折しました。2週間経ったけど、くっつきが悪いので、手術をしますかと言われましたが、心房細動でワーファリンを服用しており、出来れば、時間がかかっても、手術はしたくないと伝え、腕、肩をバンドで固定し、三角巾で吊っています。若い頃は、ラグビーを始め、あらゆるスポーツをやりましたが、もう、年なのでゴルフ位しかやっていませんでした。このまま治療を続行して良ろしいでしょうか?別の医者にも意見を聞いたら、若ければ、直ぐ手術を進めるけど、事情を考えると、時間をかけても、今の方法も有かなとのコメント。上手く骨が付かなくても、多少機能が低下する程度ですから、心配するほどではないとの事。アドバイスをお願いします。

    • コメントありがとうございます。
      具体的なご相談は直接拝見していない中では無責任になりますので、
      コメント欄ではいたしておりません。

      いただいたメールアドレス宛に受診のご案内を送らせていただきましたので、
      もし可能でしたら直接拝見させてください。

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    歌島 大輔

    スポーツ整形外科専門医師(川崎市立井田病院・景翠会 金沢病院・さくら通り整形外科 各非常勤医師)として外来診療・手術を行っている。ケガやスポーツ障害という「マイナス」から元通りという「ゼロ」を目指すのではなく、パフォーマンスに変革をもたらす「大きなプラス」を一緒に目指す情報発信やコーチング活動をライフワークとする。