舟状骨骨折の手術とリハビリのポイント解説

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歌島 大輔

歌島 大輔

スポーツ整形外科医師(非常勤)さくら通り整形外科
スポーツ整形外科専門医師(川崎市立井田病院・景翠会 金沢病院・さくら通り整形外科 各非常勤医師)として外来診療・手術を行っている。ケガやスポーツ障害という「マイナス」から元通りという「ゼロ」を目指すのではなく、パフォーマンスに変革をもたらす「大きなプラス」を一緒に目指す情報発信やコーチング活動をライフワークとする。

今回は手首の骨折の代表的な1つ
舟状骨骨折の治療の中で中核を担う
手術とリハビリテーションのポイントについて
解説いたします。

舟状骨骨折ではなぜ手術が選択されやすいのか?

手術はどういったものがあるのか?

リハビリテーションをする上で注意すべき3つのポイント

についてできるだけわかりやすくお伝えいたします。

こんにちは、こんにちは、スポーツ整形外科医の歌島です。
本日の記事をご覧いただきありがとうございます。

それではいきましょう!

まずはおさらいです。

舟状骨骨折は見逃しやすいことで有名な骨折であり、
見逃した結果が大変な骨折でもあります。

そこを含め、舟状骨骨折の基本をこちらで
解説しておりますので、
ご参照ください。

舟状骨骨折の症状の特徴 これで疑え! 専門医解説

2016.09.27

舟状骨骨折で手術することが多い理由

骨折では、ズレが大きかったり、
変形が大きい、
また、ギプスなどの固定では、
骨折部がグラグラしてしまう。

そんなときに手術が行われます。

しかし、舟状骨骨折では、
少しのズレでも手術をオススメすることが多いです。

それは、さきほどの紹介した記事でも
解説しておりますが、

舟状骨骨折は舟状骨を栄養している血管が
傷んでいることが多いというのが
1つの理由なんです。

栄養している血管が傷むと、
骨に栄養が届きにくくなりますから、

骨もくっつきにくくなります。

そのため、舟状骨骨折では、
骨がくっつくのに時間がかかる(遷延治癒)ことや、
結果、くっつかない(偽関節)ことが、
比較的多く起こります。

そのため、ギプス固定が長くなったりするわけですが、

 

 

それよりも確実な固定が、
手術ということになります。

また、手術をすれば、
ギプス固定の期間を短くできますから、

早めのスポーツ復帰も可能性が出てきます。

舟状骨骨折の手術は特殊なネジ(スクリュー)を使う

舟状骨という骨は
非常に小さいので、

この骨を固定しようとすると、
細い針金か、
スクリューになります。

特にスクリュー(ネジ)で、
先の方と、根本の方で
ネジのピッチ(幅)が違うスクリューをよく使用します。

引用画像:ネッター医学図譜 筋骨格系III 丸善株式会社

引用画像:ネッター医学図譜 筋骨格系III 丸善株式会社

このネジのピッチの違いで、
骨折部位を圧着させる効果が出ます。

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舟状骨骨折の手術の後のリハビリの3つのポイント

シーネで固定中の手指の運動

手術後もすぐに手首を動かせるわけではなく、
どんなに強く固定できても、
多くのケースで最初は固定します。

つまり、手首は動かさない状態にします。

これは手術後の患部の安静、
特に腫れや内出血がひどくならないように
する意味合いが大きいです。

だいたい1週間から2週間くらいです。

この期間で必ずやっていただきたいのが、
手の指をしっかりフルで曲げ伸ばしする
ということです。

これによって、筋肉を使うことができ、
結果として、むくみを防げます。

さらに指の関節がかたくなるのを防げます。

特に指には第三関節(MP関節)までありますので、
3つの関節が完全に曲げて、伸ばして
という動きができるようにしてください。

最初は痛いと思いますが、
それでも我慢して、少しずつでも
動く幅が広がるようにしていきましょう。

固定が外れてからの手首の可動域訓練

固定が外れてからは、
手首の可動域訓練といって、
動かせる幅を拡大していきます。

具体的には主治医や作業療法士(リハビリ担当)から、
指導があると思いますが、

悩ましいポイントは、
動かすときに痛い場合ですよね。

実際は、ほとんど、動かすときは痛いです。

それは手術後の炎症の痛みもあれば、
固定によってカタくなったために痛い
ということもあります。

これはある程度デリケートな問題なので、
一概に言うのは難しいですが、
(つまり、直接みている主治医や作業療法士の
意見が最優先です)

おおまかなポイントとして、

リハビリをやっているときの痛みは
軽い痛みから中等度の痛みくらいは我慢

リハビリをした翌日 24時間経過しても
痛みが強まったまま
というのは負荷が強い可能性がある

それ以降も痛みが強まったままであれば、
主治医や作業療法士に相談をする

というような感覚で
可動域訓練をやるのがいいと考えています。

握力強化訓練を早期から

さらに主治医に確認して、
許可が出れば、
できるだけ早めに握力強化の訓練をしていきましょう。

最初は骨に対する負荷がかかりにくいように、
ソフトテニスボールくらいの柔らかいボールを
にぎにぎしていくことから開始するのがいいでしょう。

舟状骨骨折ではどうしても握力が低下しがちですので、
それを最小限にしていきたいところです。

ここまで舟状骨骨折の手術とリハビリについて
お伝えいたしました。

少しでも参考になりましたら幸いです。

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骨折は最初の2週間が勝負!


骨折の治療は骨がくっつきだしてしまうまでの最初の2週間で成否が決まると言っても過言ではありません。

納得いく治療を受けていただくために、こちらの記事を一度お読みください。

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どうしても多くの患者さんを拝見している中で時間をかけて人1人と向き合う時間がないのが悩みですが、それでも、患者さんの希望を、理想的にはゴールをできるだけ掴んで、お手伝いできること、提供できることを常に探しながら診療しております。

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