肋骨骨折を放置してはいけない3つの理由

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歌島 大輔

歌島 大輔

スポーツ整形外科医師(非常勤)さくら通り整形外科
スポーツ整形外科専門医師(川崎市立井田病院・景翠会 金沢病院・さくら通り整形外科 各非常勤医師)として外来診療・手術を行っている。ケガやスポーツ障害という「マイナス」から元通りという「ゼロ」を目指すのではなく、パフォーマンスに変革をもたらす「大きなプラス」を一緒に目指す情報発信やコーチング活動をライフワークとする。

今回は肋骨骨折についてですが、
肋骨骨折は特にギプスをすることもなく、
放置していいという話を聞いたことがあるかもしれません。

実際、肋骨骨折自体は
特に処置をすることなく、治ることがほとんどですが、

それと放置することは話が別です。

放置して、見逃してしまう危ない病態を3つお伝えします。

こんにちは、こんにちは、スポーツ整形外科医の歌島です。
本日の記事をご覧いただきありがとうございます。

それではいきましょう!

肋骨の大切な特徴:肺を覆っているということ

肋骨は左右12本ずつ、胸椎という背骨から、
前の方では肋軟骨という軟骨になって、
胸骨までぐるーんと回り込んでいる骨です。

大切なポイントは、そのすぐ内側深くに
肺がある

ということです。

心臓もそうですが、
特に肋骨骨折との関係では
肺が大切になります。

そして、肋骨でできている
胸郭という骨格が
呼吸によって膨らんだりしぼんだりします。

この肺・呼吸との関連が
肋骨骨折においては大切になってきます。

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肋骨骨折で放置すると危ない3つの病態

この肺・呼吸との関連で
肋骨骨折の時に起こりやすい注意すべき
3つの病態についてお伝えします。

1.フレイルチェスト 動揺胸郭

これは肋骨が複数本、複数箇所で折れてしまった場合に
起こりうる重症型の肋骨骨折です。

引用画像:ビジュアル基本手技-カラー写真で見る!骨折・脱臼・捻挫-羊土社-

引用画像:ビジュアル基本手技-カラー写真で見る!骨折・脱臼・捻挫-羊土社-

普通は息を吸うと胸、胸郭は広がり、
吐くとしぼむわけですが、

それが胸郭をつくる肋骨がたくさん折れて、
形を維持できないために
逆に動いたり、ばらばらに動いたりします。

これをフレイルチェスト(動揺胸郭)と呼びます。

これは痛みは当然のことながら、
呼吸困難の大きな原因です。

救急外来での専門的な処置(気管挿管など)が必要になります。

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2.気胸・血胸

次に、肋骨の内側にある肺に

穴があいて空気が漏れてしまう 気胸

引用画像:ビジュアル基本手技-カラー写真で見る!骨折・脱臼・捻挫-羊土社-

引用画像:ビジュアル基本手技-カラー写真で見る!骨折・脱臼・捻挫-羊土社-

肺から出血して血がたまってしまう 血胸

引用画像:ビジュアル基本手技-カラー写真で見る!骨折・脱臼・捻挫-羊土社-

引用画像:ビジュアル基本手技-カラー写真で見る!骨折・脱臼・捻挫-羊土社-

というものがあります。

これは比較的、肋骨骨折によくみられて、
時に入院して
専門的な治療が必要になります。

それはドレナージと言って、
空気や血を抜くという治療がメインになります。

3.肺炎

これは肋骨骨折直後よりも、
その痛みによって、

呼吸が常に浅くなってしまって、
風邪などを合併した際に起こりやすいです。

痰が溜まって、さらに痛みのせいで
痰を出せない。

その結果、肺炎になってしまう。

ということもあり得ます。

どれも、放置した結果、大変な治療が必要になることがあるものです。

 

 

フレイルチェストはさすがに放置も何も、
救急車に運ばれていることがほとんどですが、

気胸、血胸やその後の肺炎などは、
早めに見つけないといけません。

 

そのため、肋骨を強打して、痛みがある、
一度肋骨骨折と診断後も、
咳や痰が出る。息苦しい。

これらの症状があれば、
一度病院を受診することをお勧めします。

 

また、肋骨骨折において標準的な治療である、
バストバンドについて解説した記事が
こちらになります。ご参照ください。

バストバンドの巻き方と期間は?肋骨骨折治療を専門医解説

2016.09.30

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骨折は最初の2週間が勝負!


骨折の治療は骨がくっつきだしてしまうまでの最初の2週間で成否が決まると言っても過言ではありません。

納得いく治療を受けていただくために、こちらの記事を一度お読みください。

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どうしても多くの患者さんを拝見している中で時間をかけて人1人と向き合う時間がないのが悩みですが、それでも、患者さんの希望を、理想的にはゴールをできるだけ掴んで、お手伝いできること、提供できることを常に探しながら診療しております。

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