咳で痛い! 肋骨骨折している? 専門医解説

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歌島 大輔

歌島 大輔

スポーツ整形外科医師(非常勤)さくら通り整形外科
スポーツ整形外科専門医師(川崎市立井田病院・景翠会 金沢病院・さくら通り整形外科 各非常勤医師)として外来診療・手術を行っている。ケガやスポーツ障害という「マイナス」から元通りという「ゼロ」を目指すのではなく、パフォーマンスに変革をもたらす「大きなプラス」を一緒に目指す情報発信やコーチング活動をライフワークとする。

風邪やそのほか、肺のご病気などで
咳が止まらないということはよくあります。

その結果、
だんだん、咳をしたときに胸が痛い
という状態になってしまうことがあります。

これは肋骨が折れている・・・?
肋骨骨折なんて、咳でなるのか?

そういった心配をされる方がいらっしゃいます。

今回はそういったときの、
判別のポイントを解説できればと思います。

ただ、一番大切なことは、

咳の原因を治療していくこと、
それはつまり内科通院になりますし、

また、胸の痛みも直接担当医師に診てもらうことです。

こんにちは、こんにちは、スポーツ整形外科医の歌島です。
本日の記事をご覧いただきありがとうございます。

それではいきましょう!

咳を繰り返して肋骨が折れることは・・・ある

結論から言うと、実際、
咳を繰り返して肋骨骨折を起こしてしまうことは

結構あります。

咳というのも、
様々な強さがありますが、

一瞬で胸郭が一気に広がって、
肋骨には大きな力が加わります。

さすがに一度の咳で折れることは考えにくいですが、
繰り返しているうちに、肋骨骨折

これはあり得ます。

そのため、咳の治療をしていた
内科の医師より、
僕ら整形外科医にコンサルテーション、
つまり相談が入ることはよくあります。

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咳を繰り返しての肋骨骨折はどうしたらわかる?

肋骨骨折の診断の基本はレントゲンだが

この時々起こってしまう、
咳を繰り返しての肋骨骨折・・・

これは、当然、レントゲンを撮って、
折れているかどうか判別するのが

基本中の基本です。

こちらは肋骨に加え、血胸という出血を合併したレントゲンです。 引用画像:ビジュアル基本手技-カラー写真で見る!骨折・脱臼・捻挫-羊土社-

こちらは肋骨に加え、血胸という出血を合併したレントゲンです。
引用画像:ビジュアル基本手技-カラー写真で見る!骨折・脱臼・捻挫-羊土社-

また、肋骨は肺と重なったり、
前の方では肋軟骨という軟骨になってしまうので、
レントゲンに写らなかったりと、

レントゲンだけで判断できないことがあります。

そういったケースで、
どうしても診断をつけたい
という場合は、

CT検査やMRI検査という精密検査をすることになります。

ただ、そこまでやるケースは稀です。

というのも、
肋骨骨折があろうが、なかろうが、
やるべき治療というのは変わらないことが多いからです。

それは、痛みに応じて、
バストバンドを装着したり、

バストバンドの巻き方と期間は?肋骨骨折治療を専門医解説

2016.09.30

消炎鎮痛剤を内服していただいたり

というような鎮痛処置が基本です。

ただ、違いがあるのは、
肋骨骨折がある場合は、
痛みが長引くと言うことです。

だいたい骨がくっつくまでの1ヶ月ちょっとは
痛い。

これが骨が折れていないと、
もう少し早く痛みが引きます。

その違いです。

肋骨骨折を探すために精密検査をした方がいいケース

ただし、時間とお金を費やしても
精密検査をした方がいい肋骨骨折疑いのケースがあります。

それは、咳を繰り返していて、
胸の痛みが肋骨じゃなくて、
もっと深いところ、
例えば胸膜や肺などの内臓に原因があるかもしれないケースや、

肋骨の骨折と言っても、
病的骨折という、もともと骨が弱い状態が
疑われるケースです。

こういったときは精密検査を受けた方がいいと言えます。

肋骨骨折があるかどうかのわかりやすい判別は?

以上のように、
病院受診が基本になるわけですが、

その前の段階で、
ひとつわかりやすいポイントとしては、

肋骨を押して痛いかどうか?

ということです。

つまり、圧痛があるかどうか
ということですが、

やはり、骨折があれば、
丁寧に押していくと、圧痛があるケースがほとんどです。

逆に骨には圧痛がない
肋骨と肋骨の間に圧痛がある
などの場合は、肋間筋を傷めていたり、
肺を覆う膜である胸膜の炎症であったりします。

ひとつの判別ポイントとして、
圧痛

をご紹介しましたが、

繰り返しになりますが、
やはり基本は受診いただくことですので、
そこはしっかりと押さえていただければと思います。

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骨折は最初の2週間が勝負!


骨折の治療は骨がくっつきだしてしまうまでの最初の2週間で成否が決まると言っても過言ではありません。

納得いく治療を受けていただくために、こちらの記事を一度お読みください。

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スポーツ整形外科専門医師(川崎市立井田病院・景翠会 金沢病院・さくら通り整形外科 各非常勤医師)として外来診療・手術を行っている。ケガやスポーツ障害という「マイナス」から元通りという「ゼロ」を目指すのではなく、パフォーマンスに変革をもたらす「大きなプラス」を一緒に目指す情報発信やコーチング活動をライフワークとする。