手首の骨折 子供の場合の治療期間の目安を解説

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歌島 大輔

歌島 大輔

スポーツ整形外科医師(非常勤)さくら通り整形外科
スポーツ整形外科専門医師(川崎市立井田病院・景翠会 金沢病院・さくら通り整形外科 各非常勤医師)として外来診療・手術を行っている。ケガやスポーツ障害という「マイナス」から元通りという「ゼロ」を目指すのではなく、パフォーマンスに変革をもたらす「大きなプラス」を一緒に目指す情報発信やコーチング活動をライフワークとする。

今回は手首の骨折でも、
特に小学生以下くらいの子供の場合、
治療期間はどうなるのか?

大人との違いはあるのか?

治療方法は異なるのか?

といったことを解説していきます。

こんにちは、スポーツ整形外科医の歌島です。
本日も記事をごらんいただきありがとうございます。

それではいきましょう。

子供の手首の骨折の特徴:成長するということ

子供の手首の骨折の
大人との大きな違いは、

こどもの骨は成長する
ということです。

 

具体的には、
骨端線という軟骨の状態で
成長していく部分があることと、

成長していくからこそ、
多少のズレを自力でゆっくり戻していく
自家矯正力があるということです。

骨端線

手首の骨のメインである
橈骨の手首側は、

骨端線という軟骨からなる
成長する部分があります。

そのため、成長軟骨板という名前もついています。

この骨端線が閉じると
成長しなくなります。

自家矯正力

成長して長くなろうとするので、
少し曲がって折れても、
また伸びようとする力が加わるので、

くっつきながら、まっすぐに近づいていきます。

これを自家矯正力と言います。

子供の手首の骨折の特徴:くっつきが早いこと

子供の骨折の特徴としては、
新陳代謝が旺盛なので、

骨が早くくっつきます。

これは当然メリットなわけですが、

注意が必要なのは、

骨折部を元に戻す
整復操作をするケースです。

くっつくのが早いので、
数日間経過しただけでも、
骨折した部位が動かなくなって、
元に戻らない

ということがあり得ます。

そのため、子供の骨折の場合は、
治療はある程度、急がなくてはいけません。

子供の手首の骨折の治療

骨端線にかかってる場合

骨端線に骨折が及んでいる場合は、
より正確に元通りに近い骨の整復が必要です。

この部位がズレたままだと、
成長軟骨板という成長する部分に
異常が起こりますので、

変な方向に成長したり、
成長がその骨だけ止まってしまったり

というような異常が起こりやすいため、

しっかりと時に手術をしてでも
元に戻すということを目指します。

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骨端線にかかってない場合

骨端線とは関係ないところの骨折では、
ある程度の10°から15°くらいのズレ
(骨や年齢によって違いますが)
であれば、手術をせずに
ギプスなどの固定で治療します。

ただ、受傷して1日くらいであれば、
しっかりと整復すれば、
手術をしなくてもある程度元に戻りますので、

痛いのを我慢しながら、
「よいしょ!」と戻して、
固定することが一般的です。

(これは、骨端線にかかってても、
ますはトライする徒手整復というものです)

そのときは、局所麻酔をしたり、
神経ブロックをしたりしますが、
それでも痛みを我慢しなくてはいけないことは多いです。

子供の手首の骨折の治療期間

子供の場合は、
骨折部位のくっつきが早いと言いましたが、

その目安としては、

大人だと6週間くらいは
固定が必要な手首の骨折ですが、

子供であれば1ヶ月弱というのが多いです。

早いと言っても、
そのくらいは固定が必要ということは
覚悟しましょう。

 

よほど、骨折がズレがなくて、
軽ければ、その固定の期間が
2週間とか3週間ということもあります。

ただ、新陳代謝を繰り返して、
本当に強い骨になるには、
子供でも2ヶ月くらいは必要と考え、

強い負荷のかかるスポーツや
作業は慎重にやりましょう。

以上、子供の手首の骨折について、
その特徴から、
治療方法、治療期間について解説いたしました。

少しでも参考になりましたら幸いです。

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骨折は最初の2週間が勝負!


骨折の治療は骨がくっつきだしてしまうまでの最初の2週間で成否が決まると言っても過言ではありません。

納得いく治療を受けていただくために、こちらの記事を一度お読みください。

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歌島 大輔

スポーツ整形外科専門医師(川崎市立井田病院・景翠会 金沢病院・さくら通り整形外科 各非常勤医師)として外来診療・手術を行っている。ケガやスポーツ障害という「マイナス」から元通りという「ゼロ」を目指すのではなく、パフォーマンスに変革をもたらす「大きなプラス」を一緒に目指す情報発信やコーチング活動をライフワークとする。