手首の骨折の防ぐべき3つの後遺症を専門医解説

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歌島 大輔

歌島 大輔

スポーツ整形外科医師(非常勤)さくら通り整形外科
スポーツ整形外科専門医師(川崎市立井田病院・景翠会 金沢病院・さくら通り整形外科 各非常勤医師)として外来診療・手術を行っている。ケガやスポーツ障害という「マイナス」から元通りという「ゼロ」を目指すのではなく、パフォーマンスに変革をもたらす「大きなプラス」を一緒に目指す情報発信やコーチング活動をライフワークとする。

今回は手首の骨折において、
防ぐべき3つの後遺症を解説したいと思います。

後遺症というのは、
主には治療終了後に残る障害
というような意味合いですが、

ここでは少し広めに、
骨折後、治療の結果起こりうる
残念な結果

というだいぶアバウトな感じで
定義したいと思います。

この後遺症でぜひとも防ぎたい3つについて
解説いたします。

こんにちは、スポーツ整形外科医の歌島です。
本日も記事をご覧いただきありがとうございます。

それではいきましょう。

手首の骨折後、防ぎたい3つの後遺症

後遺症や治療の合併症などは
様々なあり、

細かいモノまで挙げるとキリがなく、

手術の同意書の
「合併症」の欄は、なかなか
すごいことになっていることが多いと思います。

その中でも、
手首の骨折後、特に注意すべき3つは、

  1. 手首がカタくなってしまう(関節可動域制限)
  2. 手首の骨折がくっつかない、ズレてしまう(偽関節、変形治癒)
  3. 手術後の細菌感染

起こりうる頻度順に示しております。

それぞれについて解説いたします。

1.手首がカタくなってしまう(関節可動域制限)

まず、手首がカタくなってしまう
ということです。

これは多少は必ずと言っていいほど起こります。

日常生活レベルでは、
多少カタくなろうと、そこまで困らないのですが、

スポーツ選手となると話は別です。

手首は

手のひら側に曲げる 掌屈
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手の甲側に曲げる 背屈

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そのほか、さらに

手のひらを上に向ける 回外
手のひらを下に向ける 回内
手首を親指側に曲げる 橈屈
手首を小指側に向ける 尺屈

という動きがあります。

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これらの動きの角度が
カタくなることで、

日常生活や、スポーツパフォーマンスにおいて、
できないことがでてきてしまうのと、

ギリギリできても、
そこで痛みが走ってしまうということが起こりえます。

ですから、手首がカタくならないように、
しっかりとリハビリをすることが大切なわけですね。

手首のリハビリについては、
こちらの記事をごらんください。

手首 骨折の手術後のリハビリポイントを解説

2016.10.14

2.手首の骨折がくっつかない、ズレてしまう(偽関節、変形治癒)

これは頻度は少ないといえますが、

偽関節という、くっつかない状態なんてのは、
非常に重症で、

ほぼ再手術です。

それも、他の部位から骨を移植する、
骨移植が必要なことがあります。

そこまでいかなくても、
ギプスや手術後に、
無理をして動かしてしまったり、

再度転倒してしまって、骨折がズレてしまう。

これは比較的起こりやすく、
注意が必要なものです。

3.手術後の細菌感染

手術をした場合には、
どんな清潔な手術室でも、
必ず、多少は細菌が手術のキズの中に入ります。

それでも、免疫力や
術後に行う抗生物質によって、

細菌の繁殖は抑えられ、
特に問題なくキズも骨もくっつく。

というのが一般的な流れですが、

それでも、一定の確率で、
細菌が繁殖してきてしまうことがあります。

その場合は、主に
手術の傷に変化が出ます。

赤みが強まったり、
腫れたり、

滲出液というものが増えたりと

どれも手術後は多少なりともあるモノですが、
術後、だんだんと改善してくるはずが、
そうではない・・・

これは感染を疑うケースです。

これを早めに見つけるためにも、

傷の痛みが増した場合は連絡したり、
かならず定期診察はすっぽかさず受診したり、

という、当たり前のことが大切になってきます。

 

本日は、手首の骨折後の後遺症、
起こりうる残念な結果として、

  1. 手首がカタくなってしまう(関節可動域制限)
  2. 手首の骨折がくっつかない、ズレてしまう(偽関節、変形治癒)
  3. 手術後の細菌感染

ということについて解説いたしました。

少しでも参考になりましたら幸いです。

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骨折は最初の2週間が勝負!


骨折の治療は骨がくっつきだしてしまうまでの最初の2週間で成否が決まると言っても過言ではありません。

納得いく治療を受けていただくために、こちらの記事を一度お読みください。

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歌島 大輔

スポーツ整形外科専門医師(川崎市立井田病院・景翠会 金沢病院・さくら通り整形外科 各非常勤医師)として外来診療・手術を行っている。ケガやスポーツ障害という「マイナス」から元通りという「ゼロ」を目指すのではなく、パフォーマンスに変革をもたらす「大きなプラス」を一緒に目指す情報発信やコーチング活動をライフワークとする。