足首の骨折をしてしまったら歩ける?こういった人は危ない!

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歌島 大輔

歌島 大輔

スポーツ整形外科医師(非常勤)さくら通り整形外科
スポーツ整形外科専門医師(川崎市立井田病院・景翠会 金沢病院・さくら通り整形外科 各非常勤医師)として外来診療・手術を行っている。ケガやスポーツ障害という「マイナス」から元通りという「ゼロ」を目指すのではなく、パフォーマンスに変革をもたらす「大きなプラス」を一緒に目指す情報発信やコーチング活動をライフワークとする。

足首の骨折をしてしまった!
ちゃんと治療を受けて、リハビリをしたら
歩けるようになるのか?

今日はそういった疑問に答えるべく、
いくつかの予後判定ポイントをお伝えしたいと思います。

足首を骨折してしまったときには
たくさんの不安に襲われますよね。

実際、僕自身はスポーツ整形外科医として、
スポーツ復帰に対する不安から、
手術に関する不安、
その後のリハビリに対する不安、

単純に痛みに対する不安、恐怖。

いろいろな患者さん、選手の気持ちを聞いてきました。

その中でも、中心的な不安である、

「ちゃんと治るんだろうか・・・」

ということに関する記事です。

足首の骨折後、ほとんどの人は歩ける

まずおおまかな結論としては、
足首の骨折後、しっかり治療
(ギプスなどの固定や手術)をうけて、
リハビリをすれば、

ほとんどの人は歩けるようになります。

そして、多くの人はスポーツに復帰したり、
仕事に復帰したりと、
完全に元通りとはいかずとも、
おおむね満足という生活を送られています。

もちろん、僕の場合は、
こういった骨折をリスタートとして、
むしろさらにパフォーマンスを上げていくこと目指すわけですが、

ここではまず一般的なお話をいたしますね。

足首の骨折後、歩けない代表的な3つのケース

ほとんどの人
と言ったからにはすべての人が歩けるわけではない
ということです。

では歩けない人はどういうケースでしょうか?
その3つのケースをお伝えします。

1.もともとの歩行能力が低い人

ご高齢の方や、もともと何かしらの疾患、障害があって、
歩行能力が低く、やっと歩けていた
という人の場合は、

足首の骨折後の、少しの後遺症・・・
例えば、体重をかけたときの足首の軽い痛み
足首周囲の筋力低下、
足首の可動域制限・・・

これらを原因として、
歩けなくなってしまうことがあります。

2.骨や軟骨が粉砕した重症型骨折

骨折が重症で、
ある意味「こなごな」の骨折や、
軟骨の骨折のずれが戻せない程度の骨折の場合は、

関節の軟骨がスムーズでないので、
軟骨のスリ減りが急速に進んで、
体重をかけると痛みが強くなってしまうことがあります。

3.細菌感染を起こしてしまった人

足首の骨折は、とにかくよく腫れます。
腫れるというのは、
結果、その場所の血の巡りを悪くして、
細菌感染の弱くなってしまいます。

そのときに、さらに手術で
金属を入れなくてはいけないとなると、

手術後の細菌感染のリスクは、
少し他の部位の骨折より高いです。

細菌感染を起こしてしまうと、
最悪、骨がくっつかないとか、
金属を抜かないといけないとか、

もっと言うと全身に回って命に関わりかねません。

結果、歩くどころではなくなってしまいかねない

それが細菌感染の怖さです。

足首の骨折後、歩けないかもしれない4つのリスク

こう考えると
どういった人が足首の骨折後に
歩けなくなるリスクを持っているのか?
そのポイントが見えてきます。

1.もともとの歩行能力が低い

これは先ほど述べたとおりですね。
やはりもともと歩く能力が低いと、
少しの痛みや可動域制限も
歩行能力に致命的になることがあります。

そういったことが手術法やリハビリのさじ加減に
関係することがありますので、
もともとの歩行能力について、
主治医に正確に伝えることは大切です。

2.骨折自体が重症

骨折もヒビがはいって、
ズレてないようなタイプの骨折ならいいのですが、

もう粉々で、
完全に元に戻すのは無理な骨折もあります。

また、そこまでではなくても、

手術の難易度や、その後、痛みや可動域制限が残るリスクは、
骨折の部位によって異なります。

特にリスクが高い足首の骨折は、
ピロン骨折と呼ばれる、足首の関節の上側の壁が折れてしまうものや、
三果骨折と呼ばれる、くるぶしが3カ所も折れてしまうものが、
リスクが高い重症型と言えるでしょう。

3.感染に弱い素因がある

これはいろいろな病気をお持ちのケースがほとんどです。
代表的なものは糖尿病で、
血糖値のコントロールが悪いと、
細菌に対する免疫力が落ちてしまいます。

その場合は、特に注意して、
抗生物質の投与を長めにしっかりしたりといった
対処でより感染予防策を強めに行います。

ご自身の治療中の病気などは
しっかり伝えるようにしましょう。

4.足首の腫れ具合、皮膚の状態が悪い

足首の骨折はすごく腫れますので、
その腫れの結果、
皮膚、その下の皮下脂肪などの
血流が悪くなります。

そして、水疱という水ぶくれが多発します。

そうなると、いよいよ、
皮膚の細菌に対するバリアー機能が落ちたり、
手術で縫った後のくっつきが悪くなります。

そして、細菌感染のリスクが上がることになりますし、
それを防ぐために、
腫れが引くのを2週間くらい待って手術をする
という選択をせざるをえなくなることもあります。

これを防ぐには、
徹底して、足を高く上げておくこと。
早く受診して、少しでも骨の変形を元に戻して、
しっかり固定しておくこと。

これが大切になります。

 

 

足首の骨折後に歩けない・・・
なんてことはほとんどありませんが、

それでもリスクになり得る4つをお伝えいたしました。

足首の骨折:4つの予後不良リスク
1.もともとの歩行能力が低い
2.骨折自体が重症
3.感染に弱い素因がある
4.足首の腫れ具合、皮膚の状態が悪い

以上、少しでも参考になりましたら幸いです。

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骨折は最初の2週間が勝負!


骨折の治療は骨がくっつきだしてしまうまでの最初の2週間で成否が決まると言っても過言ではありません。

納得いく治療を受けていただくために、こちらの記事を一度お読みください。

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どうしても多くの患者さんを拝見している中で時間をかけて人1人と向き合う時間がないのが悩みですが、それでも、患者さんの希望を、理想的にはゴールをできるだけ掴んで、お手伝いできること、提供できることを常に探しながら診療しております。

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