鎖骨骨折の痛みがある期間はどのくらい?痛みグラフで視覚的に

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歌島 大輔

歌島 大輔

スポーツ整形外科医師(非常勤)さくら通り整形外科
スポーツ整形外科専門医師(川崎市立井田病院・景翠会 金沢病院・さくら通り整形外科 各非常勤医師)として外来診療・手術を行っている。ケガやスポーツ障害という「マイナス」から元通りという「ゼロ」を目指すのではなく、パフォーマンスに変革をもたらす「大きなプラス」を一緒に目指す情報発信やコーチング活動をライフワークとする。

鎖骨がおれてしまうと当然痛みが走ります、
この痛みがどのくらい続くんだろう?

治療の過程で痛みはどうなるんだろう?

この治療は痛いのかな?

痛みは本能的に人が避けるモノです。
常に不安を生み出すモノです。

ですから、この痛みがどうなってしまうのか?
少しでも知っておくことは、
不安を軽減できるかもしれません。

そういった意味で、助けになればと思い、

鎖骨骨折において、
一般的にはどういう痛みの経過を辿るのか?

そこを解説してみたいと思います。

 

※これは専門医として鎖骨骨折の患者さんの治療に当たった
経験から導き出したモノです。

もし、「いやいや、自分はこんな痛みの変遷だった!」
というようなことがあれば、教えていただければ幸いです。

 

こんにちは、スポーツ整形外科医の歌島です。
本日も記事をご覧いただきありがとうございます。

それではいきましょう!

鎖骨骨折の基本をおさらい

鎖骨骨折の基本をおさらい
まずはおさらいから入りましょう。

鎖骨骨折の基本事項について解説した
こちらの記事をご参照ください。

鎖骨骨折の痛みや症状の特徴は?医師はどこを見てる?

2016.10.28

鎖骨は特に骨幹部骨折では
骨のくっつき(癒合)がいいので、
多くは手術せずに、
くっつけることができます。

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しかし、手術を検討した方がいいケース、
手術をしなくてはいけないケースはあります。

こちらの記事で詳しくお話ししていますので、
ご参照ください。

鎖骨骨折の手術はどんなケースで必要? 専門医解説

2016.10.29

また、こちらの記事では
お子さんのの鎖骨骨折では
手術をしないことが多い理由について
解説いたしました。

鎖骨骨折でも小学生では治し方が違う!専門医解説

2016.10.29

鎖骨骨折の痛みグラフ

一般的な痛みの増減を
治療経過を横軸に
グラフにしてみました。

少しでも参考になればと思います。

img_6551

それぞれのポイントでの痛みについて解説します。

鎖骨骨折の瞬間から直後の痛み

まず、骨折の瞬間です。
これはもう経験済みの方がお読みかもしれません。

どういう受傷メカニズムかによりますが、
当然相当痛いわけですね。

瞬間的な激痛と、
我に返ったときに、

「あ、これはやばい」
という痛みと

2段階で痛みの山がある人が多いと思います。

 

そこから、自分で痛みが強くない
姿勢を見つけて、
少しだけ落ち着くという感じでしょう。

おそらく、折れてしまった側の腕を
持って支えつつ、
うずくまるような姿勢になってしまっているかなと思います。

鎖骨骨折の固定とその後の痛み

そして、病院で鎖骨骨折の診断がつきます。

このときにまず、レントゲンを
しっかりと撮影するために、

少し痛い姿勢を取らないといけないこともあります。

クラビクルバンドの場合

まず保存加療として、
クラビクルバンドというバンドをすることが多いです。

このバンドは
骨折部位を少しでも元に戻そうと、
無理矢理にでも胸を張らせるバンドです。

とすれば、
これを装着するときは痛いです。

多くは折れたときよりは痛くないはずですが、
それでも、ある程度覚悟して
いい固定をしましょう。

クラビクルバンドや次の三角巾については
こちらの記事をご覧ください。

鎖骨骨折のクラビクルバンドは万能ではない! その使い方は?

2016.10.29

三角巾のみの場合

また、骨折型によっては、
クラビクルバンドは必要なくて
三角巾やその類似装具のみ
というケースもあります。

その場合は骨折部位は
大きくは動かず、
痛みは楽になる方が多いかと思います。

手術の場合

手術になった場合は、
手術まではクラビクルバンドや三角巾をつけます。

その後、手術となって、
麻酔が覚めたとき、
おそらく手術当日の夜くらいから、

手術による痛みが出てきます。

時には眠れないくらい痛いこともあるでしょう。

鎮痛剤も使いますが、
それでも手術当日、翌日は強い痛みと戦うことは
覚悟しておきましょう。

ただ、この痛みは切った痛み、
骨を治療した痛みであり、

ここから速やかに回復に向かうことが多い
というポジティブな事実も知っておいてください。

リハビリ開始後の痛み

そうして、治療開始時の、
手術や固定による痛みから、

だんだん楽になってきて、
骨もくっついてきます。

そうなると、リハビリを開始するわけです。

 

 

最初は骨折部に負荷がかからないような
リハビリからですが、

だんだんと負荷をかけていきます。

そのときに多少なりともカタくなっていた肩の痛みや、
鎖骨部位がいままでと違うレベルで動くので、

痛みが出ることがあります。

 

リハビリ開始時、リハビリ中の痛み
というのはある程度は致し方なく、

まったく痛みがない状態のリハビリでは
効果が薄い可能性が高いので、

痛み自体は客観的に主治医に伝えながら、
相談しながらリハビリ量や負荷を調節していきましょう。

痛みグラフからかけはなれた痛みは?

これはごくごく一般的な痛みの経過ですが、

当然、この経過から外れる、
時に強い痛みが出ることもあり得ます。

治療の経過でも、
手術したのに、またズレてしまったとか、

バンドをしていたけど、
だんだんズレてきたとか

悪い知らせの痛みも当然ありますから、
そのときはぜひ主治医と相談してみてください。

 

痛みというシグナルを使いこなす

痛み具合というのは、
主観的なモノで難しいわけですが、

例えば、

どこに痛みが強いのか?
それがどのくらいなのか?
どういうときに痛いのか?

それらをできるだけ覚えておく、

可能なら記録しておく。

 

 

そういうことによって、
できるだけ客観的なモノに変換していく。

そうすることで、

痛みという身体が発するシグナルを

 

単に、「いやな」「わずらわしい」ものではなく、

治療過程における、
現状把握ツールにすることができます。

 

 

一例としては、

「受傷後や手術後は
明らかに鎖骨がダイレクトに痛かったが、

リハビリをはじめてみると、
肩関節部分が痛い」

という場合は、
痛みの具合が多少強くても、

肩がカタくなっているから
柔らかくする過程で必ず出る痛み

ということかもしれません。

 

 

こんな感じで、客観的に痛みを捉えることによって、
心配な痛みなのか?
そうでない痛みなのか?

ということの判断もしやすいわけですね。

 

 

ここまで、感覚的な一般論ですが、
痛みの経過を視覚的に捉えていただくような試みをいたしました。

少しでも参考になりましたら幸いです。

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骨折は最初の2週間が勝負!


骨折の治療は骨がくっつきだしてしまうまでの最初の2週間で成否が決まると言っても過言ではありません。

納得いく治療を受けていただくために、こちらの記事を一度お読みください。

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どうしても多くの患者さんを拝見している中で時間をかけて人1人と向き合う時間がないのが悩みですが、それでも、患者さんの希望を、理想的にはゴールをできるだけ掴んで、お手伝いできること、提供できることを常に探しながら診療しております。

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歌島 大輔

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