鎖骨骨折は全治どのくらい?完治期間をシミュレート!

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歌島 大輔

歌島 大輔

スポーツ整形外科医師(非常勤)さくら通り整形外科
スポーツ整形外科専門医師(川崎市立井田病院・景翠会 金沢病院・さくら通り整形外科 各非常勤医師)として外来診療・手術を行っている。ケガやスポーツ障害という「マイナス」から元通りという「ゼロ」を目指すのではなく、パフォーマンスに変革をもたらす「大きなプラス」を一緒に目指す情報発信やコーチング活動をライフワークとする。

鎖骨骨折の治療期間がどのくらいになるのか?
つまり、全治どのくらいなのか?

骨折をしてしまえば、
当然、これは気になるところですね。

ただ、それだけでなく、
この完治までの治療期間はどういう治療をしていって、
どういうことに気をつければいいのか?
気になりますよね。

 

 

今回は特に手術をしない場合の
骨折をしてしまってから、
スポーツに復帰するまでの治療期間を
シミュレーションしてみたいと思います。

これでどういう治療経過をになるのか、
少しでもイメージの手助けになればと思います。

手術をする場合の入院期間の
シミュレーション記事もありますので、
こちらをご参照ください。

鎖骨骨折の手術における入院期間をシミュレーション!

2016.11.04

こんにちは、スポーツ整形外科医の歌島です。
本日も記事をご覧いただきありがとうございます。

それではいきましょう!

鎖骨骨折の基礎知識を知る

まず治療期間のシミュレーションの前に、
基礎知識を整理しておきましょう。

鎖骨骨折の基本事項について解説した
こちらの記事をご参照ください。

鎖骨骨折の痛みや症状の特徴は?医師はどこを見てる?

2016.10.28

鎖骨という骨は

胸骨という胸の真ん中の骨と、
肩の肩甲骨を繋ぐ役割があります。

言いかえると、

鎖骨によって
肩から腕までは吊られている

と言えます。

また、その裏側には
腕から手に向かう大切な神経、血管があり、
それを守る役割もあります。

この鎖骨は長い骨であるため、

部位によって

  • 鎖骨遠位端骨折(外側1/3)
  • 鎖骨骨幹部骨折(中1/3)
  • 鎖骨近位端骨折(内側1/3)

と分類されて、治療方針も異なります。

鎖骨骨折の治療原則

鎖骨の特に骨幹部骨折では
骨のくっつき(癒合)がいいので、
その多くは手術せずに、
保存療法でくっつけることができます。

それでも手術を考えた方がいいケース、
手術をしなくてはいけないケースについて、

また、子どもの鎖骨骨折では
手術をしないことが多い理由についても

こちらの記事で詳しくお話ししていますので、
ご参照ください。

鎖骨骨折でも小学生では治し方が違う!専門医解説

2016.10.29

鎖骨骨折の手術はどんなケースで必要? 専門医解説

2016.10.29

それでは、そんな鎖骨の骨折をしてしまった場合の
シュミレーションに参ります。

【受傷当日 or 翌日】鎖骨の骨折をしてしまったら

病院受診のタイミングは当日か翌日

当然、病院を受診されると思いますが、

すごく腫れたり
明らかに変形していたり
傷も伴う骨折疑い状態だったり(開放骨折疑い)

※開放骨折についてはこちらの記事参照

開放骨折とは?専門医がわかりやすく解説します

2016.10.02

あと鎖骨骨折では
あわせて、手がしびれたりなどの
神経障害を疑う場合

そんな重症の骨折を疑う場合は、
時間を問わず
整形外科医がいる
救急外来に連絡して受診しましょう。

 

そうでなければ、
RICE療法を徹底して、
翌日の朝イチで、整形外科受診でも大丈夫です。

RICE療法については
こちらの記事をご参照ください。

骨折の応急処置をスポーツドクターが解説!

2016.09.23

外来でやることは診察→レントゲン→整復固定→レントゲン

外来に呼ばれると、

まず医師の問診、診察があります。

ここで伝えるべきポイントは、
受傷機転です。

つまり、どうなって鎖骨を傷めてしまったのか?

転んで肩を直接強打するケースが多いですが、
手をついてしまうケースもあります。

これらを覚えておくこと、
できるだけ正確に伝えることが大切です。

この受傷機転によって、
骨にどういう力が加わって、骨が折れてしまったのか、

それがわかります。

 

そのほか、いくつか質問や診察があって、
レントゲンになります。

レントゲン室で
鎖骨の正面と少し斜めからの2方向
レントゲン撮影が一般的です。

そして、レントゲンが終わると、
今の時代は、すぐに診察室のパソコンに画像が送られ、
医師が見られるようになる・・・
病院が多いと思います。。

再度、診察室に呼ばれて、
入ると、レントゲンの説明があり、

処置となります。

処置は骨折をできるだけ元の位置に戻して、
固定するということになります。

骨折をいい位置で固定する方法は
いくつかありますが、

鎖骨の場合は、
三角巾とクラビクルバンドを使うことが多いです。

詳細はこちらの記事をご参照ください。

鎖骨骨折のクラビクルバンドは万能ではない! その使い方は?

2016.10.29

この状態のレントゲンを確認し、
注意点の説明があって終了です。

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【受診日以降から1週間】急性期治療

この最初の1週間は重要です。

まだまだ炎症が強い時期ですし、
頑張って戻した骨折が、
またズレてしまう可能性が高いのはこの時期です。

そういった意味では、
RICE療法の徹底がポイントになります。

RICE療法については
さきほどもご紹介したこちらの記事で解説しております。

骨折の応急処置をスポーツドクターが解説!

2016.09.23

そして、1週間くらいで
再度、外来受診となります。

主な目的は再度レントゲンを撮って、
ズレてこないかの確認と、

クラビクルバンドなどの固定が緩んでいないか
緩んでいれば再度締め直す

ということです。

【2週間目以降】骨が徐々にくっつく時期

2週間目以降は、
1週間から2週間に1回くらい、
レントゲンのチェックが入ります。

骨のくっつき具合によっては、
固定の方法を変更することがあります。

例えば、
最初はズレやすいので、
クラビクルバンドと三角巾両方で
固定していたものが、

どちらか片方だけにしたり

というような修正ですね。

【1から1.5ヶ月】リハビリ開始時期

だいたい4-6週間で肩関節を
少し動かせると判断
(レントゲンと診察所見)したら、

リハビリの指示が入ります。

 

大丈夫と判断して動かし始めるわけですが、
それでも、動かしはじめは注意が必要です。

少しずつ、肩を動かすようにしますが、
最初の1週間は無理せずでいきましょう。

僕の場合は、固定を外した1週間後に必ず
レントゲンを撮像して
悪くなってないことを確認します。

それが確認できれば積極的に
肩を動かしていくように指導しています。

【1ヶ月から3ヶ月】段階的にリハビリを

外して、1週間後のレントゲンも問題なければ、

肩の可動域の制限を確認しながら、
積極的にリハビリをしていきましょう。

リハビリについてはこちらを参照ください。

鎖骨骨折のリハビリ方法のポイントを専門医が解説します

2016.10.31

肩を上げる角度を、
60°、90°と段階的に上げていって、

そして、肩の可動域もかなり改善し、
痛みもなく、
レントゲンでも
骨のくっつきがかなり進んだ段階で、

いよいよ、スポーツ復帰などを検討していきます。

よく相談して、
段階的に復帰を目指していただければと思います。

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骨折は最初の2週間が勝負!


骨折の治療は骨がくっつきだしてしまうまでの最初の2週間で成否が決まると言っても過言ではありません。

納得いく治療を受けていただくために、こちらの記事を一度お読みください。

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当サイト管理人の歌島は関東の複数の病院で診療を行っております。

どうしても多くの患者さんを拝見している中で時間をかけて人1人と向き合う時間がないのが悩みですが、それでも、患者さんの希望を、理想的にはゴールをできるだけ掴んで、お手伝いできること、提供できることを常に探しながら診療しております。

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