鎖骨骨折の手術における入院期間をシミュレーション!

スポンサード リンク

The following two tabs change content below.
歌島 大輔

歌島 大輔

スポーツ整形外科医師(非常勤)さくら通り整形外科
スポーツ整形外科専門医師(川崎市立井田病院・景翠会 金沢病院・さくら通り整形外科 各非常勤医師)として外来診療・手術を行っている。ケガやスポーツ障害という「マイナス」から元通りという「ゼロ」を目指すのではなく、パフォーマンスに変革をもたらす「大きなプラス」を一緒に目指す情報発信やコーチング活動をライフワークとする。

今回は鎖骨骨折で
手術をした場合は、

入院が必要なのか?
日帰りはできないのか?
ということから、

入院するとすれば、
どのタイミングで入院して、
手術後はどういった生活をして、
いつ頃退院になるのか?

そういった入院期間のイメージが
の助けになればと考えています。

もちろん、病院や主治医によって、
方針は様々ありますので、
あくまで、僕の経験からある程度推測した
一般論でしかありませんが、大きく外れないだろうと思います。

また、手術や入院をしない場合の
一般的な治療の流れについては
こちらの記事をご参照ください

鎖骨骨折は全治どのくらい?完治期間をシミュレート!

2016.11.03

 

こんにちは、スポーツ整形外科医の歌島です。
本日も記事をご覧いただきありがとうございます。

それではいきましょう。

鎖骨骨折で手術をする場合は入院は必須?

まず、鎖骨を骨折して手術が必要となったときに、
入院をしなくてはいけないか?
ということが気になりますよね。

結論としては、ほとんどのケースでは、
入院が必要です。

それは鎖骨の痛みを抑える麻酔として、
局所麻酔では骨まで麻酔効果が届かない

神経ブロックも脊髄神経に近すぎて、
難しい。

という理由から、
手術はほぼ全身麻酔(+神経ブロック)
ということになります。

とすれば、手術後も
しっかりと観察が必要ですので、
入院となります。

鎖骨骨折の入院期間の典型的スケジュール

それでは入院生活の典型的なスケジュールについて
解説していきます。

多くは短期間の入院になります。

手術の前の日の午前に入院

多くの病院では、
特に既往症(もともとお持ちの病気など)や
合併症(神経障害や血管損傷など)がなければ、
手術の前の日に入院となります。

その日にやることは、
入院生活のオリエンテーションとして、
病棟の事務や看護師から説明があったり、

主治医から手術に関する説明があったり
(外来で終わっている場合もあります)

麻酔科の医師から麻酔の説明があったりします。

 

また、多くの場合は、
夜9時頃から食事や飲水ができなくなります。

これは、全身麻酔において、
お腹の中が空でないと、
嘔吐してしまう危険があるからなんですね。

ただ、最近は、
水分だけは許可するケースも多くなっています。

手術当日はベッド上安静・食事なし・・・耐えましょう

手術当日は、
全身麻酔の場合は
手術前に麻酔がかかって寝てしまい、
起きると終わっています。

手術法については
こちらの記事をご参照ください。

鎖骨遠位端骨折とは?他の部位とひと味違う特徴から手術法について

2016.10.31

鎖骨骨折のプレートを使った手術法の利点欠点解説!

2016.10.31

鎖骨骨折の手術はどんなケースで必要? 専門医解説

2016.10.29

その後、病室に戻りますが、
手術後は心電図がついていたり、
頻回に血圧を測ったりと、

少し慌ただしくなります。

 

 

ただ、基本的には患者さん本人は
特にやることはありません。

それどころか、食事すら摂れません。
飲水も基本ナシです。

それは麻酔の影響で、
飲み込みがうまくいかなくて、
むせてしまうことや
吐いてしまうことを防ぐためです。

 

ただ、全身麻酔の後ですから、
吐き気があったり、
頭がぼーっとしたり、
同じ姿勢をしていたために肩周りや腰が痛かったり、

また、神経ブロックなどの麻酔を追加していれば、
指が動かなかったり、しびれていたり
などがあります。

そういった、通常と異なる状態にはなりますが、
それを冷静に看護師や医師に伝えてください。

経過を見るだけでいいことも多いですが、
薬を使うこともあります。

 

 

また、大切なことは、
鎖骨の骨折の手術の後は、

鎖骨のすぐ近くにある
肺の損傷がないかというのも

非常に稀なケースですが
注意が必要です。

息苦しかったり、
咳が出たりなどがある場合は
早めに看護師に報告しましょう。

手術翌日からできるだけ通常の生活に

手術翌日からは、
食事も再開していきますし、

通常は歩行もできます。

 

ただ、おそらく三角巾や
クラビクルバンドなど
手術前の固定装具は
そのまま使用している状態
になります。

それは鎖骨部分の安静で、
出血や腫れを抑えていくことと、

手術後すぐは、
それでもまだ骨折部がズレやすいということが理由です。

 

手術後、2日から1週間くらいの短期間で退院

退院の目安は
自宅で生活できればOKということになります。

ということは、
翌日から歩けますから、
短期間入院を希望される人は、
翌日に退院される人もいます。

ただ、全身麻酔の翌日というのは、
どうしても本調子じゃないことが多いですから、
僕は翌日は様子見て、
その次の日に帰りましょうとオススメしています。

 

ただ、自宅に帰ってしまうと、
どうしても患部に負担をかけてしまう場合や、
痛みが強い場合は、

1週間くらい入院してもらうこともあります。

退院後は、
こちらで解説しているような
経過も参考になるかと思います。

鎖骨骨折は全治どのくらい?完治期間をシミュレート!

2016.11.03

ここまで一般的な、
入院期間のシミュレーションを
していただけるような記事をこころがけました。

少しでも参考になりましたら幸いです。

スポンサード リンク

骨折は最初の2週間が勝負!


骨折の治療は骨がくっつきだしてしまうまでの最初の2週間で成否が決まると言っても過言ではありません。

納得いく治療を受けていただくために、こちらの記事を一度お読みください。

当サイト管理人 歌島の診察希望


当サイト管理人の歌島は関東の複数の病院で診療を行っております。

どうしても多くの患者さんを拝見している中で時間をかけて人1人と向き合う時間がないのが悩みですが、それでも、患者さんの希望を、理想的にはゴールをできるだけ掴んで、お手伝いできること、提供できることを常に探しながら診療しております。

プロフィールはこちらをご参照ください。
スポーツコーチングドクター歌島のプロフィール

ABOUTこの記事をかいた人

歌島 大輔

スポーツ整形外科専門医師(川崎市立井田病院・景翠会 金沢病院・さくら通り整形外科 各非常勤医師)として外来診療・手術を行っている。ケガやスポーツ障害という「マイナス」から元通りという「ゼロ」を目指すのではなく、パフォーマンスに変革をもたらす「大きなプラス」を一緒に目指す情報発信やコーチング活動をライフワークとする。