骨折してる時の飲酒は影響あり? 専門医が解説します。

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歌島 大輔

歌島 大輔

スポーツ整形外科医師(非常勤)さくら通り整形外科
スポーツ整形外科専門医師(川崎市立井田病院・景翠会 金沢病院・さくら通り整形外科 各非常勤医師)として外来診療・手術を行っている。ケガやスポーツ障害という「マイナス」から元通りという「ゼロ」を目指すのではなく、パフォーマンスに変革をもたらす「大きなプラス」を一緒に目指す情報発信やコーチング活動をライフワークとする。

骨折の治療をしているときに患者さんからよく聞かれるのは、「アルコールは禁止ですか?」ということです。

やはり飲酒とタバコはどんなときにもやめられない人はやめられない、でも悪い影響が心配な代表ですよね。

タバコは必ずやめて欲しいと思っていますが、では、アルコールはどうでしょうか?その影響を考察していきたいと思います。

こんにちは、スポーツ整形外科医の歌島です。本日も記事をご覧いただきありがとうございます。

それではいきましょう!

骨折している時の飲酒の問題点

それでは骨折しているときに飲酒してしまって何が問題か?ということを考えてみます。

僕の結論としては、いつも患者さんに言っているのは、

「痛みがひいてからは少量ならいいですよ」

ということです。

では見ていきましょう。

全身の一時的な血流増加作用→腫れる

1つ目はアルコールの血流増進作用です。

血の巡りがよくなるならいいことじゃないか!?

とお考えかもしれません。

しかし、イメージしてもらいたいのは、骨折してパンパンに腫れて、痛いのに、お風呂にゆっくりその骨折部を浸けたらケースです。

これも血流増進作用が働きますが、

もっと腫れて、もっと痛くなりますよね。

 

つまり、骨折に伴う炎症が血流増進によって悪化してしまう。という危険があるわけですね。

そのため、骨折したあと痛みが残っているうちは、できるだけ飲酒も避けた方がいいと思います。

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判断力低下して安静度が守れないリスク

これは言わずもがなのリスクだと思いますが、

酔うほど飲んでしまえば、転ぶかもしれませんし、骨折部位をぶつけてしまうかもしれませんし、そこまでいかないにしても、骨折している側の手や足を使ってはいけないのに使ってしまうかもしれません。

そういうリスクは特に「自分は大丈夫!」と思っている人ほど危険という印象がありますので、注意してください。

処方された薬への影響

あとは薬への影響です。

肝臓における アルコール 対 薬

薬の多くは肝臓で代謝(身体に合うように変化)されて、吸収されていくものですが、

アルコールも同じように肝臓で代謝(アルコールの場合は解毒というイメージ)されるわけですね。

つまり、飲酒することで肝臓のキャパシティーオーバーが起こりうると考えるとわかりやすいです。

その結果、薬の効き具合が強まったり弱まったりする(薬によって変わります)ということが考えられます。

さきほどの血流増進作用は薬の作用を早めるという効果もあって、それも副作用を強めかねない影響と言えます。

胃への負担 アルコール+消炎鎮痛剤

また、骨折の時に大抵処方されるのがロキソニンなどの消炎鎮痛剤ですが、これは胃への負担がかかる薬です。

時には胃炎、胃潰瘍なんてこともある薬です。

そして、アルコールも胃に負担がかかりますよね。

 

ここまでの薬との相互作用という意味で言うと、アルコールも薬であるという意識が大切じゃないかなと思います。

そのため、少なくとも薬をお酒で飲むなんてことはやめた方がいいと言えますし、薬を飲んでいる期間はお酒はできるだけ避けるということがオススメです。

結論「痛みがひいてからは少量ならいいですよ」を解説

いつも僕が言う、「痛みがひいてからは少量ならいいですよ」

ということに関しては、

  • 炎症がおさまってから、多少血流が増進されてもいい時期に、
  • 安静度が守れないような判断力に影響が出ない程度の量の飲酒
  • 特に薬を飲んでいるときは飲酒はできるだけ避ける

というのがポイントであると言えます

少しでも参考になりましたら幸いです。

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骨折は最初の2週間が勝負!


骨折の治療は骨がくっつきだしてしまうまでの最初の2週間で成否が決まると言っても過言ではありません。

納得いく治療を受けていただくために、こちらの記事を一度お読みください。

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歌島 大輔

スポーツ整形外科専門医師(川崎市立井田病院・景翠会 金沢病院・さくら通り整形外科 各非常勤医師)として外来診療・手術を行っている。ケガやスポーツ障害という「マイナス」から元通りという「ゼロ」を目指すのではなく、パフォーマンスに変革をもたらす「大きなプラス」を一緒に目指す情報発信やコーチング活動をライフワークとする。