ジョーンズ骨折をテーピングで防ぐ!大切なポイントを専門医解説

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歌島 大輔

歌島 大輔

スポーツ整形外科医師(非常勤)さくら通り整形外科
スポーツ整形外科専門医師(川崎市立井田病院・景翠会 金沢病院・さくら通り整形外科 各非常勤医師)として外来診療・手術を行っている。ケガやスポーツ障害という「マイナス」から元通りという「ゼロ」を目指すのではなく、パフォーマンスに変革をもたらす「大きなプラス」を一緒に目指す情報発信やコーチング活動をライフワークとする。

サッカー選手の足の骨折として頻度が高いジョーンズ骨折

将来有望な選手やすでに大活躍中の選手が突然痛みを訴えて、長期離脱してしまうニュースが毎年のように流れます。

今回はこのジョーンズ骨折の予防、再発予防において大切な考え方、テーピングについて解説していきたいと思います。

こんにちは、スポーツ整形外科医の歌島です。本日も記事をご覧いただきありがとうございます。

それではいきましょう!

 

ジョーンズ骨折の基本をおさらい

ジョーンズ骨折とは第五中足骨の疲労骨折

このジョーンズ骨折というのは第五中足骨という骨の疲労骨折です。

第五中足骨は足の甲の小指側

第五中足骨というのは五番目の指(すなわち手で言う小指)につながる骨で足の甲の一番外側を形成する骨のことです。

足の甲というのは一枚の骨でできているような錯覚を覚えますが、レントゲンを見てみると、足の指がスゴく長いかのように5本の細長い中足骨で形成されています。

どういったときに起きやすい?スポーツは?

この第五中足骨のそれも、疲労骨折ですから、繰り返す負担が骨折の原因です。特に走るだけでなく、横方向へのランニング、ターン、ステップ、カッティング動作などで負担がかかると言われています。

特に冒頭でも述べたようにサッカーで多く報告されます。

サッカーの場合はさらにキックという動作の軸足では足の裏の外側に体重がかかりやすいという要素も指摘されています。

骨折の瞬間は、足を捻ったり、転倒したりしたときに折れると言うよりは、普通に走っていてポキッといってしまうケースが多いです。

ジョーンズ骨折の症状は?

疲労骨折ですから、骨にはストレスが蓄積されています。

そのため、折れる前には足の甲の痛みや違和感という前駆症状があるもあるわけですが、

サッカーをはじめ、走ったりフットワークを要求されるスポーツ選手において足の甲の痛みというのは、誰もが抱える痛みということで放置され、特に検査を受けないことも多いです。

そして、ある瞬間にボキッと第五中足骨が折れてしまい、その瞬間からは走れない、歩くのも厳しいという足の甲の外側の痛みという症状が出現します。

ジョーンズ骨折の治療法は?

このジョーンズ骨折の治療法についてです。

完全にボキッと折れてしまった完全骨折と、その前の部分骨折というか、わずかにヒビがはいっていたり、レントゲンではわからないがMRIだと骨の変化が見えるという段階がありますが、

後者の部分的な損傷、骨折の場合はギプスなどの固定と、松葉杖で体重をかけない免荷治療で治せることもあります。

しかし、完全骨折となると手術になることが多いです。

画像引用元:臨床スポーツ医学:Vol.28, No.4(2011-4)

ジョーンズ骨折はテーピングで治療することはほとんどない

まず治療ということで言うと、 こちらの記事をご覧いただければと思いますが、

ジョーンズ骨折の症状から治療・手術まで専門医がまるごと解説

2017.10.27

ジョーンズ骨折の治療の原則は手術です。

骨がくっついて、さらにスポーツに耐えうる強さになってくれれば、骨折の治療は完了するわけですが、その状態に持っていくのにテーピングでは固定性が足りないというのは間違いありません。

通常の骨折でも最低ギプスでテーピングだけで治療することは稀です。

ジョーンズ骨折のテーピングの目的は予防と再発防止

では、ジョーンズ骨折においてテーピングはどんな意味を持つのか?と言えば、「予防」になります。

それは初回の骨折の予防と、骨折治療後の再発予防ということになります。

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予防:ジョーンズ骨折の前駆症状を見逃さない

まず予防についてですが、

全てのスポーツ選手がジョーンズ骨折の予防を頑張らないといけないというのは現実的ではありませんので、

リスクが高いと考えられる選手に予防策を講じるということになります。

誰がリスクが高いのか判別するのが難しいのですが、

ジョーンズ骨折は疲労骨折ですので、蓄積した骨へのストレスがあります。それゆえ、ポキッと折れてしまう前に前駆症状と呼ばれる症状があることが多いです。

それは足の甲の外側の痛みが典型的ですが、自然とその痛みを避けるようにプレーしている場合もあります。

例えば、第五中足骨を強めに押してみて痛みがあるかどうか(圧痛)のチェックややや小指側に体重をかけながらのヒールレイズ(かかと上げ)の繰り返しで痛みを感じるかどうかなどが前駆症状のチェックポイントです。

再発防止:手術後復帰してからも注意が必要 また逆足も

再発防止としては手術後に骨がくっついてからも、注意が必要といわれています。

それは

  • もともと強くない骨であるということ
  • 疲労骨折を起こした根本の走り方、蹴り方などが改善されていない可能性

ということが考えられていて、それゆえ、スポーツを続ける限りは手術で骨の中に埋め込んだスクリュー(ネジ)は抜かないというのが一般的になるくらいです。

それでもなお、中のスクリューが折れてしまったり、スクリューが緩んで、またヒビが入ってしまったりなどが起こりえます。

ということは、やはり手術後の患部はしっかりと再発防止をする必要があります。

また、片方の足がジョーンズ骨折を起こしたということは、逆側も起こす可能性があるということです。それは走り方の癖のせいかもしれませんし、もともと持っている骨の強さのせいかもしれません。

ジョーンズ骨折の予防・再発予防テーピング法

ということで、ジョーンズ骨折の予防が必要と判断したときに行うテーピング法を解説いたします。

必ずしも予防はテーピングだけではなくて、足底板と呼ばれる靴の中敷き(インソール)の工夫だったり、スパイクの工夫だったりも大切ですが、ここではまずテーピングについての考え方をご紹介します。

ジョーンズ骨折の予防テーピングは2種類

ジョーンズ骨折予防には足裏のアーチとの関連足の内側外側へのバランスの乱れとの関連を考える必要があります。

まず足裏のアーチがつぶれるような動きの時に、中足骨にストレスがかかり、そこからさらに蹴る動作に移行するときに負荷が強まりますので、扁平足がある選手はもちろん、ない選手でもアーチをサポートするテーピングを行います。

次に体重が外にかかりすぎないようにバランスを調整する意味で内がえし矯正防止の一般的な捻挫用テーピングを追加しています。

まとめ

今回はジョーンズ骨折に対するテーピングをどう考えるか?ということと、テーピング方法について解説いたしました。

少しでも参考になりましたら幸いです。

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骨折は最初の2週間が勝負!


骨折の治療は骨がくっつきだしてしまうまでの最初の2週間で成否が決まると言っても過言ではありません。

納得いく治療を受けていただくために、こちらの記事を一度お読みください。

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どうしても多くの患者さんを拝見している中で時間をかけて人1人と向き合う時間がないのが悩みですが、それでも、患者さんの希望を、理想的にはゴールをできるだけ掴んで、お手伝いできること、提供できることを常に探しながら診療しております。

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