骨折したあとの運転は違反!?いつからできる?左足 右足の違いは? 専門医解説

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歌島 大輔

歌島 大輔

スポーツ整形外科医師(非常勤)さくら通り整形外科
スポーツ整形外科専門医師(川崎市立井田病院・景翠会 金沢病院・さくら通り整形外科 各非常勤医師)として外来診療・手術を行っている。ケガやスポーツ障害という「マイナス」から元通りという「ゼロ」を目指すのではなく、パフォーマンスに変革をもたらす「大きなプラス」を一緒に目指す情報発信やコーチング活動をライフワークとする。

骨折したあとに運転していいのかどうか?

これは整形外科医をやっていると相当多いご質問です。 運転できないと仕事に行けないこともあれば、それどころか、まず通院できないという事情の人もいますから、なかなか死活問題です。

しかし、運転というのは社会的な責任が大きい行為であるということを再認識しないといけないんですね。ですから、たいてい、運転していいですか?と聞かれたら、我々医師はダメですと言います。

その意味と法律的な問題などについても解説していきたいと思います。

間違っても、

「片脚だけで運転する裏技!」

とか

「左手一本で運転するには!?」

なんてことはお伝えしません。 そんな危ないことは絶対にやめてください。

間違いなく違反ですし、それ以前に大切なあなた、そして他人の命を奪いかねない危険な行為ですから

何度でも言いますが絶対にやめてください。

こんにちは、スポーツ整形外科医の歌島です。本日も記事をご覧いただきありがとうございます。

それではいきましょう!

骨折して運転したら違反になるの?

さて、骨折して運転した場合は違反になるのか?ということですが、

骨折して運転したら違反 ケガして運転したら違反

というようなストレートな法律はありません。

しかし、

道路交通法70条にこのような表現があります。

【道路交通法】第4章 運転者及び使用者の義務 第1節 運転者の義務 (安全運転の義務) 第70条 車両等の運転者は、当該車両等のハンドル、ブレーキその他の装置を確実に操作し、かつ、道路、交通及び当該車両等の状況に応じ、他人に危害を及ぼさないような速度と方法で運転しなければならない。

シンプルに言うと、 車を確実に操作できない状態で運転すれば、この道路交通法70条に違反することになるわけですね。

この安全運転義務に違反した場合は

違反点数:2点 反則金:9000円(普通自動車の場合)

ということになりますが、

もちろん、それ以上に交通事故を起こしてしまうリスクとその責任が一番問題なわけですが、骨折して運転操作に支障がある状態で運転しただけで違反になるということは認識しておく必要がありますね。

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骨折後、いつから運転ができると考えるべきか?

では、骨折してしまって、いつから運転できると考えるべきなのでしょうか?

一言で言えば、 「運転に支障がなくなったときから」

になるわけですが、

逆に言うと、明確な線引きがないのが現状です。

ですから、結局、警察官に 「運転に支障がある」と判断されたら、それで違反。

というなかなか難しい状態です。

そのため、我々も運転を許可する線引きはかなり安全に配慮した慎重な線引きにならざるを得ません。

ここからは運転に支障がないと考えられる目安についてお伝えしますが、あくまで目安であって、常に主治医と相談して許可をもらってください。

右足(脚)の骨折の場合はいつから?

右脚の骨折はかなり厳しいですね。

オートマチック車(AT車)でもマニュアル車(MT車)でも右足はアクセル、ブレーキとフル稼動する足ですから、ここが不自由ではいけません。

それも多少動かせる程度ではまったくいけません。

瞬時にブレーキを踏めるような素早い動きができない状態では運転してはいけません。

骨折でギプス固定している状態はもちろん、右足に体重をフルにかけて歩けない状態でも無理だと考えています。また、また足首周りの骨折であれば、足首の可動域が回復していない状態も危険ですね。

また、骨折した部分の痛みが残って、動かす時に痛みが出るような状態も危険です。素早い動きが必要なのに痛みで一瞬の判断が遅れるということは起こりえます。

つまり、右足はほぼ完治した状態が運転には必要だと考えていいと思います。

左足(脚)の骨折の場合はいつから?

オートマ車であれば左足は右足ほど重要ではないと言えるでしょう。

ギプスなどの固定が外れて、動かせる状態なら運転も検討できるかと思います。

腕や手の骨折の場合はいつから?

腕や手の骨折も要注意です。

運転はオートマ車であろうと両手を使ってやるものですよね。

「いや、俺は片手でできるよ!」

と言う人はいると思いますが、

急なハンドル操作が必要なときに片手と両手では反応が違います。

そのため、「片手でできるから運転していいですか?」 なんて言われても、

即座に問答無用で「ダメです」と言っています。

ギプスなどで固定している間は当然ダメですし、さらに手首や肘、肩の関節可動域がどの程度回復しているかによって許可するかどうかを決めています。

可動域が何度以上というような明確な基準はなくて、その人の運動機能や筋力、判断力などをザッとですが総合的に判断して許可の判断をしています。

背骨や骨盤などの骨折の場合はいつから?

背骨や骨盤などの骨折の場合は神経機能の障害がないことが前提ですが、

さらに座る姿勢が安定して痛みを感じないという状況が必要です。

骨盤や背骨の骨折は意外と座る姿勢で負担を感じやすいですし、長時間座っているとどうしても痛くなって、集中力が落ちるということも起こりえますので、慎重に判断しましょう。

まとめ

結局、医師として許可を出すには慎重にならざるを得ないことはご理解いただけたかと思います。

早く運転したい、できないと困るという状況の人は多いと思いますが、そのためにもしっかり治して、しっかりリハビリテーションを行うということが大切になるわけですね。

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スポーツ整形外科専門医師(川崎市立井田病院・景翠会 金沢病院・さくら通り整形外科 各非常勤医師)として外来診療・手術を行っている。ケガやスポーツ障害という「マイナス」から元通りという「ゼロ」を目指すのではなく、パフォーマンスに変革をもたらす「大きなプラス」を一緒に目指す情報発信やコーチング活動をライフワークとする。