足の指の骨折はテーピングで十分?その方法は?

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歌島 大輔

歌島 大輔

スポーツ整形外科医師(非常勤)さくら通り整形外科
スポーツ整形外科専門医師(川崎市立井田病院・景翠会 金沢病院・さくら通り整形外科 各非常勤医師)として外来診療・手術を行っている。ケガやスポーツ障害という「マイナス」から元通りという「ゼロ」を目指すのではなく、パフォーマンスに変革をもたらす「大きなプラス」を一緒に目指す情報発信やコーチング活動をライフワークとする。

足の指を傷めて、
病院でレントゲンを撮ったら、
「足の指の骨折ですね。テーピングをしましょう。」
と言われ、テーピングを受けた。

救急外来だから、
あまり丁寧な説明は受けられなかったし、

これは外していいのか?
自分で巻けるのか?

そもそも本当にテーピングで骨折は治せるのか?

そんな心配を抱く方は多いです。

 

 

そこで、我々スポーツ整形外科医が
どのような基準で治療法を選び、
選手や患者さんにご提案しているのか?

それをできるだけわかりやすく
解説したいと思いますので
よろしくお願いいたします。

足の指の骨はいくつあるか?

1つの指について、
2つから4つあります。

なんとあいまいな表現ですが、

足の指の骨は
足先から

  • 末節骨
  • 中節骨
  • 基節骨
  • 中足骨

となっています。

こちらのイラストをご覧いただけますと、
わかりますね。

引用元:プロメテウス解剖学アトラス解剖学総__運動器系_第2版 医学書院

引用元:プロメテウス解剖学アトラス解剖学総__運動器系_第2版 医学書院

ただし、時に、中節骨と基節骨が生まれつき
1つの骨として癒合しているケースがあります。

また、中足骨は
実際は足の裏と甲を形成している場所の骨です。

そのため、中節骨と基節骨がしっかりわかれていて、
中足骨も指の骨の数に入れると4つになりますが、

中節骨と基節骨が1つに癒合していて、
中足骨を数にいれなければ2つになります。

そういった意味で
足の指の骨は2-4個ということです。

足の指の骨折におけるテーピング方法

まずどういったテーピングをするのか?
ということですが、

その目的は関節をある程度動かないように
固定して、骨折がずれないようにする
ということです。

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その基本のテーピングには2つあります。

1つは、1つ横の指と一緒に
グルグル巻きにしちゃうものです。

バディーテーピング(buddy taping)と呼びます。

こちらは2-3趾間ですが、
一般的なバディーテーピングの方法です。

 

もう一つは、
指の曲げ伸ばしを
テープの張力によって制限させるテーピングです。

足の指の曲げ伸ばしは上下に動きますから、
関節をまたいで、貼ります。

クロスして巻く方法が一般的です。

こちらは手の指ですが、
このように固定すべき関節をまたいで
クロス状にテーピングをする方法です。

足の指の骨折の治療法選択の原則

これも足の指に限らない
骨折全般の原則で、
いつも私が簡易的に説明していることですが、

骨折はそのずれ方と部位によって、
重症度に段階があると考えています。

ずれ方の重症度段階
軽症:「ひび」だけ ずれはほぼナシ
中等症:数mmずれいている
重症:1cm近くかそれ以上ずれている

大雑把すぎに
3段階に分けただけですが、
さらに、

 

骨折の部位の重症度段階

軽症:関節の外側
中等症:一部関節の中
重症:関節の中で粉砕

 

こんな感じで重症度を2つの視点から、
ある程度分けていって、

それを総合して、
重症度をおおまかに4段階に分けていって、

 

最軽症:なにもしない・・・歩き方や靴で負荷をかけないよう注意
軽症:テーピング
中等症:シーネなどで固定
重症:手術

 

というようにだんだん、
治療を徹底していく。

ということになります。

これは他の部位の骨折もおおむね同じです。

そして、徹底した治療というのは、
だんだん患者さんの負担が増えていきます。

手術をすれば、
手術の痛みもあれば、入院が必要なこともありますし、
その後の処置も大変です。

次に固定だけだとしても、
一般的な靴は履けないことが多いです。

そういった意味ではテーピングだけで済むのは、
患者さんにとっては負担が少ない方と言えるでしょう。

足の指の骨折でテーピングを選択するケースは?

そこで、足の指の骨折でテーピングを選択するケースは、

全体として「軽症」と判断したときです。

それは、例えばですが、

骨折のずれ:数mm
骨折の部位:関節の外側

もしくは、
骨折の部位:関節の中に一部、一部及んでいる
骨折のずれ:ほぼない

といった場合が多いです。

テーピングだと、
関節はやはりある程度動いてしまうわけですが、
それでも、骨折がずれる可能性が低いと我々が判断すれば、

リスクは説明の上、テーピングとします。

 

しかし、よりしっかり固定したい場合は、
アルフェンスという金属を使っての固定が一般的です。
こちらで解説しております。

足の指の骨折はどう固定?固定が必要?専門家解説

2016.09.26

 

以上、足の指の骨折における
治療法の選択の基準と
テーピング方法について解説いたしました。

参考になりましたら幸いです。

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骨折は最初の2週間が勝負!


骨折の治療は骨がくっつきだしてしまうまでの最初の2週間で成否が決まると言っても過言ではありません。

納得いく治療を受けていただくために、こちらの記事を一度お読みください。

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どうしても多くの患者さんを拝見している中で時間をかけて人1人と向き合う時間がないのが悩みですが、それでも、患者さんの希望を、理想的にはゴールをできるだけ掴んで、お手伝いできること、提供できることを常に探しながら診療しております。

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